国際技術開発株式会社様
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クライアント様の課題
ヒアリングから、以下の課題が明確になりました。【1.多領域にわたる技術の“全体像”が伝わりにくい】
製品ごとの個別訴求はできている一方で、KGKの核が“研究開発型企業”であることや、技術領域の相関が初見では把握しづらい。
【2.海外からの問い合わせ・採用導線の最適化】
海外顧客・候補者向けの情報アクセス(言語・導線)が十分でなく、機会損失が発生していた。
【3.営業現場で使える“説明用URL”の不足】
装置やセンサーの特徴を1ページで俯瞰できる、営業同席のない場でも伝わる説明素材(=Webページ)の必要性。
【4.コンテンツ更新の手間・表記ゆれ】
長期にわたり追加された情報の“たな卸し”と、命名・表記の統一(日本語/英語/中国語)が未整理。 -
課題解決のための施策
【1. 情報設計(IA)とコピーで「研究開発の物語」を直線化】
・トップのメッセージ設計:創業時からの哲学(頭脳=商品/開発=事業)をヒーローエリアで可視化し、企業像を“ひと言で”定義。技術紹介・製品紹介・会社情報へと3クリック以内で遷移できる導線を設計。
・3事業の軸出し:「消防・防災」「画像」「医療」を並列表示し、初見でも領域の広がりと専門性を把握できるカードUIへ最適化。
【2. 多言語・多拠点に対応するグローバルナビ】
・日本語/英語/中国語の言語切替をヘッダー常設し、海外の調達・技術担当者が迷わず英語・中国語サイトへ遷移できる設計に。
【3. “営業が使える”技術・製品セクションの再編】
・技術→製品の因果が分かる二層構造に整理。例:消防ポンプ車用電磁流量計(総量の可視化/積算の正確性)→「なぜ現場の安全に効くか」を要点で説明。
・問い合わせCTAの恒常表示(電話・フォーム)で、検討段階からの早期コンタクトを促進。
【4. 採用ページの価値訴求を“現場目線”で】
研究開発に専念する技術者比率や、小さな組織×高裁量の文化を言語化。「研究テーマが社会実装に直結するやりがい」を求職者向けメッセージとして再構成。
【5. 運用・更新設計】
・用語と表記ガイドライン(日本語/英語/中国語)と、更新フローの簡素化。
・製品追加時のテンプレ化された“1枚仕様”レイアウトを用意し、画像・仕様・用途・安全面の根拠といった記載項目を標準化。
●制作デザインのポイント
【1.技術信頼を担保するトーン&マナー】
落ち着いた背景と高コントラストのタイポグラフィで、可読性と専門性を両立。ヒーローでは理念の言葉を大胆に配置し、企業哲学を“デザインで語る”。
【2.カードUIで“広く深く”を両立】
三事業をカードで並列表示し、詳細は下層へ。迷わない階層設計で、初回訪問者の離脱を抑制。
【3.CTAの明確化と一貫配置】
電話番号・受付時間・フォーム導線をフッターとセクション末尾に繰り返し配置し、検討から相談までの心理ハードルを低減。
【4.多言語UIの“認知負荷ゼロ”設計】
ヘッダー常設のJP/EN/CH切替と、主要ページの英語ミラーで海外来訪時の迷子を防止。 -
実際に得られた効果
定性的効果を記載しています。・初見理解の向上:トップで“研究開発型企業”と“三事業”を即時認識できるため、営業前の自己紹介にかかる説明コストが削減。
・問い合わせの質向上:技術→製品→用途→CTAの直線的導線により、具体的な利用シーンや仕様に関する質問が増加(=検討度の高いリードの比率が上昇)。
・採用動線の明瞭化:会社の誇り・技術者比率・研究開発環境を“言葉で”示したことで、ミスマッチ応募が減少し、志望動機の明確な候補者からの応募が増えたとの声。
・海外向けアクセシビリティ:ヘッダーのEN/CH切替により、海外の技術・調達担当者が目的情報へダイレクトに到達。多言語化の“気づきやすさ”が問い合わせ機会を広げた。 -
クライアント様情報
- 会社名
- 国際技術開発株式会社
- 業種
- フレキ基板の外観検査装置の開発、販売、消防流量計の開発、販売、医療機器の開発
- 制作期間
- 約2か月半
- サービス内容
- 新規サイト制作:ディレクション・デザイン・コーディング・スマートフォン対応・CMS開発