これまでに「SEOの基本」「最新トレンドとNG行為」を紹介しました。今回はSEOを実践した後に欠かせない、効果測定と改善の方法について解説します。SEOは一度やったら終わりではなく、結果を確認しながら少しずつ改善していくことが成功のカギです。
1.SEOの効果を測る指標(KPI)
まずは「成果をどのように判断するか」を明確にすることが大切です。
(1) 検索順位
ターゲットにしたキーワードで、自分のページが検索結果の何位に表示されるかを確認します。
例:「渋谷 カフェ」で検索して5位以内に入れば、多くの人に見てもらえる可能性が高いです。
(2) アクセス数(オーガニック流入)
GoogleアナリティクスやSearch Consoleを使って、検索経由でどれくらいの人が訪問したかを確認します。
- PV(ページビュー数)
- UU(ユニークユーザー数)
が増えていればSEO施策がうまくいっている証拠です。
(3) 滞在時間・直帰率
「訪問者が記事を最後まで読んだか」「すぐに離脱したか」も重要な指標です。
役立つコンテンツであれば、滞在時間が長く、直帰率が低くなります。
(4) CV(コンバージョン)
最終的にサイトに訪れた人が「資料請求」「問い合わせ」「商品購入」などの行動につながったかどうかを確認します。SEOは売上や成果に直結させることがゴールです。
2.効果測定に役立つツール
Google Search Console
- どのキーワードで流入しているか
- 平均順位
- クリック率
がわかる便利な無料ツールです。
Google Analytics 4(GA4)
- 流入元ごとのユーザー数
- ページごとの滞在時間
- コンバージョン率
などを確認できます。
順位チェックツール
有料のSEOツール(Ahrefs、SE Ranking、ラッコキーワードなど)を使えば、効率的に順位や被リンクの状況を確認できます。
3.改善のための具体的ステップ
SEOの効果を測ったら、次に「改善」を行います。
(1) 順位が低い場合
・タイトルや見出しにキーワードを自然に入れる
・競合サイトにない情報を追加する
・内部リンクを強化す
(2) アクセス数が少ない場合
・検索ボリュームが少ないキーワードを選んでいないか確認
・関連キーワードを追加して記事を拡張
・SNSやメルマガで拡散し、外部流入を増やす
(3) 滞在時間が短い場合
・導入文を改善して「続きを読みたい」と思わせる
・画像や図解を入れて読みやすくする
・長文よりも段落を短く区切ってストレスを減らす
(4) CVが少ない場合
・ページ下部にわかりやすいCTA(行動喚起)を設置
・問い合わせフォームを簡単にする
・実績や口コミを掲載して信頼性を高める
4.改善を続けるコツ
SEOは「積み上げ型のマーケティング」です。すぐに結果は出ませんが、改善を繰り返すことで確実に資産となります。
- 毎月、順位とアクセスをチェック
- 改善内容をメモし、実施後の変化を比較
- 成功したパターンを他の記事にも応用
「テスト → 分析 → 改善」を繰り返すことで、SEOの成果は着実に伸びていきます。
まとめ
SEOの効果測定と改善は、地味ですが最も重要な工程です。
- 検索順位・アクセス数・滞在時間・コンバージョンをチェック
- Search ConsoleやGA4でデータを確認
- データをもとに改善を繰り返す
これらを継続すれば、時間はかかっても確実に成果が見えてきます。